復刻オンパレード

みっつ3

2014年07月20日 18:16

最近の映画やテレビは、漫画原作のものを実写化する傾向にあると思っていましたが、近頃はかつて人気だったドラマの続編をつくるパターンも多くなっているような気がします。

漫画を実写化するのは、その漫画にはファンがいて、ある程度そのファンを取り込める見通しがつくからということと、ファンがだいたいどの層だということがわかっているので、そこに意識を向けて作りやすいからだと聞いたことがあります。

しかし、当時流行った漫画は今の時代の感覚とは明らかに違いますし、当時の世情にあった勢いに乗って生み出されたものを、今の時代を生きる制作者たちが手を加え、それを大人になって年をとったファンが見るというのは、明らかに何もかみ合っていない状態だと思わずにはいられません。

そして、思い出として綺麗なままで残しておきたかった作品に、誰かの思想や何者かの商業的な思惑が加わると、まるで思い出自体がけがされてしまうような気がして、ファンの怒りを買ってしまうのではないかと思います。何より二次元を三次元にするにあたり、無理が生じる部分を無理やり誤魔化そうとする駄目押し。誤魔化した部分は強烈な違和感となって悪目立ちし、作品を一気につまらないものにさせてしまいます。それでもお金がないから誤魔化すしか他ないのだと思います。

でも、視聴者はそんな事情は知ったこっちゃありません。実写化が世間から総スカンを食らう理由について自分なりに考えてみました。

続編パターンは、そういった映像にするために無理な部分が生じることはないけれども、やはり当時のままの雰囲気をうまく引き継いでより面白いものにしなければ、「だからあのままで完結させていれば綺麗だったのに」と、ファンから言われてしまうので、ある意味オリジナルをつくるよりも相当技術とセンスがいると思われます。